Loading…
![]() Serph - 2011 - Heartstrings [Noble NBL-201] (2011/04/15) | 01 Luck【LUX Super Rich CMソング】 02 Shine 03 Missing 04 Leaf 05 Film 06 Heartstrings 07 Cityscape 08 Forn 09 Nile 10 Stardust 11 Chamber 12 Twilighte 13 Fanfare |
Serph - 2011 - Heartstrings [Noble NBL-201]
myspace MySpace by Serph Discogs Serph Discography
Noble公式ページ Noble-label Profile アルバム解説ページ Serph - Heartstrings
インタビュー① Serph インタビュー HMV (2009/05/15)
インタビュー② ドリームポップ界の新たな旗手 Serphインタビュー:CINRA.NET (2010/07/08)
インタビュー③ 電子音楽界の寵児となったSerphが語る、別人格Reliqについて:CINRA.NET (2011/11/11)
インタビュー④ 【インタビュー】Reliq - Serph|HMV ONLINE (2011/11/16)
インタビュー⑤ Serph『Winter Alchemy』、Reliq『Minority Report』 (2011/11/16)
誰も予想しなかったところに突如として現れ、新たな才能の到来を強烈に世に知らしめた魔法仕掛けの電子音楽家、Serph(サーフ)。ファンタジックでチャーミングなドリームポップ作品『vent』が驚異的なロングセラーを続ける中、早くも新しいアルバムをnobleよりリリース。
新作『Heartstrings』で、彼はそのオリジナリティあふれる音楽的世界観を更にスケールアップさせ、まるでジブリとディズニーが手を組んだかのような至上のファンタジーを描きました。トレードマークのジャジーなピアノやチャーミングな電子音に加え、弦楽器の多用が今作での特徴のひとつ。疾走する多彩なリズムプログラミングや、生き物のように複雑に変化するアレンジメント、そしてストリングスやピアノで紡ぐ美しくロマンティックなメロディには、まさにタイトル通り、聴き手の心の琴線に触れる魔法が掛けられています。アルバム全体を通してポジティブな祝祭感に溢れた、スリリングで心躍る自由な物語としての音楽!!
音楽制作を始めてまだ5年。音楽はこんなにも自由で最高の遊び場。ポップミュージックの輝かしい未来に高らかとファンファーレを鳴らすSerphの冒険旅行は続きます。 (Amazon)
■影響を受けたアーティスト
竹村延和、 Max Brennan、 Dimlite、 Stanley Cowell、 菅野よう子、 坂本龍一など
■現時点で判明している機材
Ableton Live、KORG TRITON、KONTAKT3
- シンガーソングライター的な室内楽ブレイクビーツ -
東京在住20代男性によるソロ名義「Serph(サーフ)」による3枚目のアルバム、「Heartstrings」。ジャケットはイラストレーターの「河野愛」、PV「Luck」ではムーンライダーズ“Cool Dynamo,Right on”のPVや、小説家・星新一作品のアニメ化などを手掛けてきた絵本作家・映像作家の「外山光男」が担当。アルバムタイトルは「心の琴線」という意味ですが、今作でもキャッチーで気持ちいいフレーズ満載。前回のレビューで書いた「フロア寄りの低音が少ない」ということを埋めて書こうということで、今回はアンプで低音をかなり増幅した状態で視聴してレビューしてみたいと思います。PCからUSBDACでiBasso Audio D2+Hj Boaへ、そこからONKYOの数万円のアンプで低音を増幅しています。大した環境ではありませんが、3割くらいは低音が増えた状態です。
カットアップされたサンプリング素材とサイン音やクリックノイズをアブストラクトにつなぎ合わせた激しい曲が多いのはいつものことですが、ベースには室内楽=ポストクラシカルがあります。叙情的なオーケストラのようなダイナミックな展開に軽快なリズム、さわやかな鍵盤と弦楽器の音。メロディは今回も冴えていてテンションも高いしドラマティックです。
しかし、どうにもSerphのアルバムを続けて視聴すると肌に合わないというか、音のバランスを悪く感じてしまいます。単曲で聴く分には気持ちいいし、たまにプレイリストでSerphの曲が回ってきてもむしろ大歓迎な気持ちで聴いてるんだけど、どうもアルバムで聴くと感動が薄れるというか。。。フロアっぽい低音が無いのは元々好みではないんですが、それ以外の音にしても全体的にのっぺりしてるかな~。。。メロディは中毒性が高くてこのアルバムの曲もすごく好きです。でもいざ聴くと「薄っぺらい」。今回は不足している低音も補った上で視聴していたんですが・・・全然感想は覆らなかったです。
アルバム全体にしても、全部が全部同じような印象の曲ばっかりなんですよね。単曲ではかなり気持ちいいのに、アルバム単位で聴くと受け付けないアーティストっていうのもちょっと珍しいかも。曲の構造とか音の分厚さとかバランスとか、そんな気にならない人にのみおすすめできるアルバムです。
さて、少し話題が変わってCM曲が今回は頭に入ってるんですが、Youtubeにありました。
CM - LUXスーパーリッチ・スーパーダメージリペア「一粒の魔法」篇
こうやってCMで聴くとものすごいクオリティに感じますね。CMだと15~30秒くらいだし長くても1分とかなので、その中で音が多いほうがにぎやかで楽しい雰囲気にはなります。CMにはこういう曲は向いてるんだと思います。しかしこれと同じ印象の曲が13曲もアルバムの中で続くと、さすがにちょっとしんどいかも。逆にこれを延々と作っていられる情熱やパワーにはすごいな・・・と思うんですが。「箸休め」的な曲が欲しいところ。
最終的な結論としては単曲それぞれの破壊力・気持ちよさは抜群です。アルバムを通して聴くことはあまりおすすめできない一枚。

Noble-Label レビューページ一覧
Serph - Luck
Serph - Shine
Serph - Missing
Serph - Leaf
Serph - Film
Serph - Heartstrings
Serph - Cityscape
Serph - Forn
Serph - Nile
Serph - Chamber
Serph - Twilighte
Serph - Fanfare
- 関連記事
-
- Serph - 2011 - Winter Alchemy [Noble NBL-205] (2012/11/09)
- Serph - 2011 - Heartstrings [Noble NBL-201] (2012/11/03)
- Serph - 2010 - Vent [Noble CXCA-1271] (2012/11/01)
- Reliq - 2011 - Minority Report [Noble NBL-204] (2012/03/22)